大規模修繕工事の実施方法について

 

大規模修繕工事の実施方法には大きく分けて、

1.責任施工方式
2.設計監理方式

の2つの方法があります。

 

1.の責任施工方式は、信用や実績のある施工業者1社を選んで、修繕工事の設計から施工、工事中の監理まですべてをその業者が行う方式で、競争が無いのでコスト高になったり、手抜きがあってもわからない可能性があります。

 

2.の設計監理方式は、建築士事務所などにコンサルタントを依頼し、コンサルタント会社が修繕工事の仕様設計を行い、複数の施工業者から相見積を取って施工業者を選定し、工事中の監理はコンサルタント会社が行います。
競争が入るのでコストが抑えられ、工事の厳正なチェックが行われるため、管理組合にとって安心できる方式です。
管理会社に任せっぱなしの場合は、管理会社が自社に都合のいい施工業者を指定する、あるいは相見積を取る場合でも自社と関連の深い業者の中で選定することが考えらえますので、1.の責任施工方式と同様の問題点があります。

 

これらの観点から、世間的には、設計監理方式が薦められています。
大規模修繕工事の2年前ぐらいから検討を開始し、コンサルタント会社を選定して、総会で承認を得て、次の1年でコンサルタント会社が工事の設計、施工業者の選定を行い、総会で大規模修繕工事の実施を決議して、次の1年に大規模修繕工事を実施する、という程度の日程感です。

 

時間に余裕があれば、コンサルタント会社を選定して設計監理方式で行うことをお勧めしますが、管理会社にお任せする場合も、
・管理会社による建物劣化診断の結果とすぐ(来年?)工事をやらなければならない理由


・修繕工事の設計仕様

・施工業者選定の方法、選定の根拠

などはしっかりチェックしておかれるとよいと思います。